理事長ブログ 株式会社中広 代表取締役 後藤 一俊
経常赤字過去最高
2023年3月17日
誰も気にしていないのなら・・・不思議な国ですねぇ・・・ 私が変で、おかしいのでしょうねぇ。私が間違っているのでしょうねぇ・・・ ブログで、貿易収支の赤字が続けば、いずれは所得収支でいくら頑張っていても このまま、資源高に対抗手段を打たなければ、経常収支が赤字となりますよ。 それをさらに放置するようなら・・・悪循環になります。 国の収益である国際収支が赤字になれば・・・ピンと来ていませんが・・ どこの国からも相手にされなくなるのです。そう申している私が間違っているのでしょうか。 1月のこの国の経常収支は1.9兆円の赤字でした。 単月ベースでは2014年1月の1兆4561億円を上回り、比較可能な1985年以降で過去最大。 赤字も昨年10月以来、3か月ぶりです。14年の経常収支の赤字は、東電福島第一原発停止に 伴う火力発電の燃料輸入の増加や円安傾向が原因でした・・・ これって、今とどこが違うのか。全く同じじゃありませんか・・・ 貿易収支・・・中国の旧正月で輸出が減った。原油価格・石炭・天然ガスの22.3%増で 輸入は10兆45億円となり、貿易収支の赤字が3兆1818億円の赤字で、 比較可能な96年以降で最大の赤字です。こんな数字をもう何度申してきたことか・・ 貿易赤字は・・・本来なら、海外投資の利子や配当からなる第一次所得収支の黒字で 帳尻を合わせてきたのですが・・・もちろん所得収支は2兆2905億円、 決して悪くはないのですが・・・あまりにも大きくなり過ぎです。 それにもう一つの収支である旅行や貨物輸送を含むサービス収支も7584億円の赤字。 これはコロナの影響もあり仕方ないと言えばそうですが・・手を打つのが遅い。 第二次所得収支と言われる贈与や寄付も3270億円バカにならない額になっています。 これって・・単月の話です。年間を通せば、国際収支は黒字になる。 たまたま、1月が特別な月だから問題ない・・そんな空気が蔓延しています。 その影響かどうかはわかりませんが。国民もそんな大きな数字、私たちとは別世界・・ そう思っているのか。緊張感が全くありません。 赤字を問題視する私が間違っている・・のでしょうかねぇ・・・ 私の暴論ですが、あえて申します。この国にはイノベーションがありません。 残念ですが。世界を凌駕するような産業を起こす目がありません。今のところ・・・ ということは、貿易収支の赤字は常態化します。 過去の蓄えで配当や利子を得て食い繋いでいくことになります。 そんなものは、円安がさらに進めば、早晩消えてなくなります。 となりますと、エジプトのように、5000年以上前のピラミッドやスフィンクスなどの 遺産を観光資源に食い繋ぐ最貧国と同等になります。日本という四季のある自然と2000有余年の 伝統・文化を売りにモノにして生きて行く悲惨な国になるのではないでしょうか。 たかが・・1月の国際収支が1985年以降で過去最高を更新しただけです。 どうってことない・・・と、私は思えません。まずは原発を動かして、 貿易赤字を減らす努力ぐらいはやって欲しいものです。Goto