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第2回「JLAA 地方創生アワード」

最優秀賞

北海道恵庭市
教育旅行等受入促進事業
(対恵庭直接投資継続拡大に係る推進事業)
左から、
恵庭市経済部長 佐藤秀行
恵庭市経済部商工労働課主査 吉成祐輔
株式会社インサイト グローバルコミュニケーション部 宣鳴慶
■講評
観光資源開発から情報発信プラットフォームの構築、海外現地 PR、海外商談販売まで、全体をコーディネートしながら、非常に戦略性の高い事業と言えます。三ヵ年計画の二年目にあたるとのことですが、それまでインバウンド観光客の獲得に取り組んでこなかった恵庭市が、親日度が高い台湾にターゲットを定め、初年度にまず観光資源調査からスタートし、そこからサイト設置。需要を刈り取る準備を行ってから、今年、一気にプロジェクトを加速させ、かつ、相応の成果を獲得してきているところが非常に優秀で、先進的な事例と判断しました。
■審査委員コメントからの一部抜粋
  • 空港と市中心部の間に立地であることからの、立ち寄り型のコンテンツが充実し細かく分けてあり、旅行者に対しての視点から行程づくりがやりやすい。
  • 時間配分、予算がイメージできるため、目的にあったプランが立てやすいと感じました。また、旅行者に欠かせないタクシーの連携ははじめて旅行する方には親切。
  • 北海道恵庭市の再生計画に基づいた、3か年の地方創生事業として、インバウンド促進事業を計画的に実施されていることが素晴らしいと思います。
  • 観光資源の発掘調査から観光サイトの立ち上げ、観光タクシーや立ち寄り型のショートトリップの造成まで、受け入れ態勢の整備、そして台湾でのプロモーション活動までの一連の計画的な活動が分かりやすく、成功事例として地方都市の参考になるものと思われます。
■受賞者コメント
この度は、地方創生アワードの最優秀賞ありがとうございます。恵庭市では、台湾からの訪日教育・修学旅行等を促進する事業を行っており、受託者である株式会社インサイト様には観光商材のルート化からホームページの作成などの情報発信等の業務を支援して頂き、市が目指す台湾からの教育旅行の誘致やインバウンドの推進の一翼を担って頂きました。今回の受賞を励みに、今後も恵庭市の魅力を発信する取組みを促進していきたいと思います。

鳥取県
プレミアムグランピングツアー in 空山
鳥取県商工労働部兼農林水産部市場開拓局局長 梅田雅彦
■講評
「鳥取県は星取県になりました」と星取県プロジェクトを進める鳥取県が、日本一の星空に、農泊(収穫+宿泊)と鳥取和牛を組みあせたグランピングを実施。ありのままの鳥取県を存分に楽しんでもらおうという初めての企画。1泊2日で、収穫体験、星空観賞会、モーニングヨガ、地元のレストランのシェフによる地元の食材を使った料理というコンテンツで、「星取県で宿泊型事業ができるのか?」に挑戦。参加費はテント1基4万円に大人は1名1万円、子供7千円と、決して安くないですが、41名の参加者を得て大成功ということで、非常にアクティブで、地元のコンテンツをそのまま生かした、楽しく前向きな事業で好感を持てます。
■審査委員コメントからの一部抜粋
  • 地域で感動させる仕組み。
  • 鳥取県の自然を上手に訴求する企画で面白いと思います。
  • 参加費が高いわりに、参加者の満足度と地元参加が多く大変良い企画だったことが伺えます。
  • 地元の自然と食の資産活用をグランピングで活用することで、気軽に参加できるので、地元の良さの浸透を図る手段として今後各地で需要があると思われる。
  • グランピングという話題のアウトドアイベントに、農泊(収穫+宿泊)と、日本一の「星空」を組み合わせたところに、アイデアと共感性の高さを感じます。
■受賞者コメント
すばらしい賞をいただき、誠にありがとうございます。「肉質日本一」の評価を受けた鳥取和牛、「星取県」の日本一の星空、収穫体験など「農泊」を掛け合わせて実施したグランピングプレミアムツアーは、参加者からも好評価をいただき、鳥取県の豊かな自然と食の魅力が発信できたものと考えています。今後も引き続き、本県で開発されたお米のオリジナル品種「星空舞(ほしぞらまい)」を始めとした「食のみやこ鳥取県」の魅力発信に努めてまいります。

岡山県真庭市
持続可能な廃棄物処理PR業務
左から、
真庭市生活環境部環境課課長 頭山龍一
真庭市長 太田昇
真庭市生活環境部環境課主幹 藤田浩史
真庭市生活環境部環境課主査 柗尾高行
■講評
どの地方自治体でも問題になっている「ごみ」に関する啓発事業ですが、市民の関心を引き寄せる工夫がウイットに富んでいて好感が持てます。どんな啓発分野でも、作業自体に楽しさを散りばめていかないと、なかなか継続しないもの。真庭市の取り組みは、出身の現代アート作家の淀川テクニックさんに真庭市内の家庭から出たごみでイノシシをモチーフにしたモニュメントを制作したり、近未来のごみ減量対策を、リアリティと楽しさを融合させた動画で訴えるなど、市民目線を意識していることが分かります。
■審査委員コメントからの一部抜粋
  • モニュメント、動画共にインパクト大。
  • ゴミをアートにという発想が素晴らしいと思いました。
  • 社会的な重要な課題をテーマに取り上げ地味な内容ではあるが、ゴミを減らし資源化していくことの重要性が伝わる。
  • モニュメントもさることながら動画のアイデアは面白い。今のところフィクション、という注釈も意味深く、細部にわたるこだわりが見える。
  • ごみは汚い、不要なものと思うところを、逆にアーティストにより創り出されたモニュメントにより注目されることでごみへの意識が変わると思う。さらに、マスコミが注目するのもわかりますし、地域課題への注目度が高くなる企画で素晴らしいです。
■受賞者コメント
ごみ問題に関心を持ってもらうために話題となるようなインパクトのあるPR手法を考えました。モニュメントは真庭市出身の現代アート作家「淀川テクニック」に依頼。地域の団体などと協力して市内での移動展示や、瀬戸内国際芸術祭2019との連携など話題づくりも行って、ごみ問題だけではなく、真庭市のPRにも活用しています。今後も「ちょっと変わった」PR手法を考え、ごみ問題を分かりやすく伝えていきたいと思います。